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【正論・年頭にあたり】皇位継承儀礼は伝統に則して 東京大学名誉教授・小堀桂一郎

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【正論・年頭にあたり】
皇位継承儀礼は伝統に則して 東京大学名誉教授・小堀桂一郎

東京大学の小堀桂一郎・名誉教授=2004年11月24日、東京本社14階役員応接室(小松洋撮影) 東京大学の小堀桂一郎・名誉教授=2004年11月24日、東京本社14階役員応接室(小松洋撮影)

 平成31年に予定されてゐる新帝の踐祚、改元、即位式、大嘗祭といつた一連の皇位継承儀礼を、現行憲法の硬直性を脱却し、正に光格天皇の御譲位から昭和の御代の開始にかけての先例を十分に考証した上で、我が国古来の伝統の精神に則つて毅然として遂行すべきである。それは国家の将来にとつての実に重要な配慮である。

 伝統儀礼が復活するならば、第20条について事実上の改憲が成功したと同然であり、9条2項の破棄を含む憲法全文の改訂にもよき心理的影響を与へるであらう。

 旧宮家の復活が本来の筋

 皇室典範特例法の成立に向けてはなほ一言書き落とすわけにゆかない件がある。即ち皇位継承の安定を保障するための諸課題の検討例を挙げるのに〈女性宮家の創設〉のみを具体的に例示したのは失態である。ここはむしろ諸課題の筆頭として、皇位継承権者の範囲を拡大するために、旧宮家の然るべき方々に皇族への復帰をお願ひする、といふ提案がなされるべきであつた。女性宮家の創設案は、皇位継承権者の増員につながるものではないのだから要するに無駄である。もし現在の女性皇族の方々に引続いて皇室行事への補佐を期待したい場合には、そのお嫁ぎ先としての旧皇族宮家の復活を図る方が本来の筋である。

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