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【宮家邦彦のWorldWatch】フリードマンと語った未来 民族主義・大衆迎合主義の挑戦からグローバル化はいかに生き延びるか

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【宮家邦彦のWorldWatch】
フリードマンと語った未来 民族主義・大衆迎合主義の挑戦からグローバル化はいかに生き延びるか

トランプ米大統領の過激な言動に世界が揺さぶられた昨年。今年は…=昨年12月、ワシントン(AP) トランプ米大統領の過激な言動に世界が揺さぶられた昨年。今年は…=昨年12月、ワシントン(AP)

 フクヤマが『歴史の終わり』を書いたのは1992年。一党独裁体制など寡頭政治、独裁者や王家の専制政治に対し多数決原理に基づくリベラル民主主義体制が最終的に勝利すると彼は信じた。

 ハンチントンが『文明の衝突』を記したのは96年。冷戦後の現代世界では文明化と文明化との衝突が対立の主要軸だと述べた。これらを単なる妄想と見る向きは今や少なくないだろう。

 仮にフリードマンが正しいとすれば、日本は何をすべきだろうか。最大の課題は、グローバル化の流れに乗りつつも、「ダークサイド」を上手にコントロールしていくことだろう。

 幸い、日本の大衆迎合主義には欧米のごとき差別的な民族主義イデオロギーの要素が比較的少ない。日本人はこの健全な自国社会をいかに維持・発展させていくべきか真剣に考える必要がある。

                   

【プロフィル】みやけ・くにひこ

 昭和28(1953)年、神奈川県出身。栄光学園高、東京大学法学部卒。53年外務省入省。中東1課長、在中国大使館公使、中東アフリカ局参事官などを歴任し、平成17年退官。第1次安倍内閣では首相公邸連絡調整官を務めた。現在、立命館大学客員教授、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。

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