産経ニュース

【宮家邦彦のWorldWatch】フリードマンと語った未来 民族主義・大衆迎合主義の挑戦からグローバル化はいかに生き延びるか

ニュース コラム

記事詳細

更新

【宮家邦彦のWorldWatch】
フリードマンと語った未来 民族主義・大衆迎合主義の挑戦からグローバル化はいかに生き延びるか

トランプ米大統領の過激な言動に世界が揺さぶられた昨年。今年は…=昨年12月、ワシントン(AP) トランプ米大統領の過激な言動に世界が揺さぶられた昨年。今年は…=昨年12月、ワシントン(AP)

 その通りだね、クニ。

 それではトム、君には悪いが、F・フクヤマの『歴史の終わり』、S・ハンチントンの『文明の衝突』、君が書いた『フラット化する世界』はどれも間違いだったな。世界は平らではなく丸いんだぞ。

 クニ、それは違うよ。僕の考えは『レクサスとオリーブの木』に書いた通り。確かに政治の世界ではナショナリズムが台頭している。でも、冷戦後の「グローバル化システム」そのものは変わっていない。世界化・金融化・情報化の象徴であるトヨタのレクサスと、家族・共同体・国家・宗教など人々にアイデンティティーを与えるオリーブの木は同時に存在しているんだ。両者は併存すると同時に、衝突もする…。

 どういうことだ?

 要するに、グローバル化の流れは止まらないが、今や民族主義と大衆迎合主義はグローバル化の潮流に真正面からぶつかり、その方向を変えようとしているのだよ。そのせめぎ合いは2018年も続くだろう。

 なるほど、トム、グローバル化は続くというんだな?

 その通りだ。

 それでは、民族主義・大衆迎合主義の挑戦からグローバル化はいかに生き延びるのだろう。ナショナリズムに圧倒される可能性はないのか?

 …。

 今回はここで時間終了となった。自書が世界的ベストセラーになると、昔書いた内容との整合性を問われるのはつらいな、とつくづく思う。

続きを読む

関連ニュース

「ニュース」のランキング