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【宮家邦彦のWorldWatch】フリードマンと語った未来 民族主義・大衆迎合主義の挑戦からグローバル化はいかに生き延びるか

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【宮家邦彦のWorldWatch】
フリードマンと語った未来 民族主義・大衆迎合主義の挑戦からグローバル化はいかに生き延びるか

トランプ米大統領の過激な言動に世界が揺さぶられた昨年。今年は…=昨年12月、ワシントン(AP) トランプ米大統領の過激な言動に世界が揺さぶられた昨年。今年は…=昨年12月、ワシントン(AP)

 謹賀新年、今年もよろしくお願い申し上げます。本年初の原稿も昨年同様、ワシントン発帰国便の機中で一気に書き上げた。1年前には「従来の連続的思考を重ねるだけでは先が読めない」と記した。本コラムは旧友トム・フリードマンとの会話からヒントを得て書いたものだ。

 フリードマンと初めて会ったのは1991年のワシントン、彼は既にピュリツァー賞受賞記者だった。年齢が同じだったからかなぜかウマが合った。27年も前の話だ。将来何をしたいか聞いたら「コラムニスト」と答えた。まさか筆者も同業者になるとは、当時は夢にも思わない。

 今回久しぶりで再会し、家族の近況を報告し合った後、早速筆者はこう切り出した。

 トム、最近僕はスター・ウォーズ映画をもじってこう講演している。

 (1)今世界で覚醒しているのは「フォース」ではなく、醜く不健全な民族主義や大衆迎合主義が合体した「ダークサイド」だ(2)逆襲するのは単一「帝国」ではなく、現状を不正義と捉え、力による現状変更を肯定するロシア、中国、イラン、トルコなどの「諸帝国」だ(3)今最大の脅威(メナス)は「ファントム(幻影)」ではなく、北朝鮮などの「ヌークリア(核の脅威)」だ。この傾向は2018年に深刻化しても、改善することはない。その象徴がイギリスの欧州連合(EU)離脱、トランプ現象、中露の自己主張などだろう。

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