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【正論 新春対談】渡辺利夫氏 明治人を育んだ幕藩体制「明治150年、覚醒始まる」 新保祐司氏 強い民族に歴史回想の力「海道東征」はモーセ

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【正論 新春対談】
渡辺利夫氏 明治人を育んだ幕藩体制「明治150年、覚醒始まる」 新保祐司氏 強い民族に歴史回想の力「海道東征」はモーセ

対談に臨む新保祐司氏(左)と渡辺利夫氏=東京・大手町の産経新聞社(いずれも飯田英男撮影) 対談に臨む新保祐司氏(左)と渡辺利夫氏=東京・大手町の産経新聞社(いずれも飯田英男撮影)

【プロフィル】新保祐司

 しんぽ・ゆうじ 昭和28年5月、仙台市生まれ。都留文科大学教授。東京大学文学部仏文科卒業後、出光興産に入社。平成2年に、近代日本の矛盾と葛藤を体現した内村鑑三を批評した「内村鑑三」を上梓(じょうし)。8年に退職後、本格的な執筆活動に入り、同年に都留文科大学助教授に就任、10年から教授。音楽という導入部から思想や歴史への考察を織り交ぜる独特な手法を確立し、第8回正論新風賞を受賞、北原白秋作詩・信時潔作曲の交声曲「海道東征」の復活公演にも尽力する。著作に「島木健作 義に飢ゑ渇く者」「正統の垂直線 透谷・鑑三・近代」「信時潔」「明治頌歌(しょうか) 言葉による交響曲」「『海道東征』への道」など。

【プロフィル】渡辺利夫

 わたなべ・としお 昭和14年6月、甲府市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、同大学院経済学研究科修了。経済学博士。筑波大学教授、東京工業大学教授から拓殖大学教授に。同大学学長、総長を歴任し、平成27年から同大学事顧問。28年から日本李登輝友の会会長。著書に「成長のアジア 停滞のアジア」(吉野作造賞)、「開発経済学」(大平正芳記念賞)、「西太平洋の時代」(アジア太平洋賞大賞)、「神経症の時代」(開高健賞正賞)、「新脱亜論」「放哉と山頭火-死を生きる」「士魂-福澤諭吉の真実」「国家覚醒-身捨つるほどの祖国はありや」「アジアを救った近代日本史講義-戦前のグローバリズムと拓殖大学」など。

 注〔1〕 海道東征 昭和15年、「皇紀2600年」奉祝曲として北原白秋の詩に信時潔が曲をつけて完成させた。日本建国神話を格調高く8つの場面で描いた交声曲(カンタータ)。オーケストラに5人のソリスト、大人数の混声合唱団、児童合唱団が加わった壮麗な作品。

 注〔2〕 出エジプト 旧約聖書の「出エジプト記」で、モーセに率いられたイスラエルの民が圧政のエジプトから逃れてシナイ山に到着するまで、民族の苦難と神の救済、「十戒」の授与による倫理的規範の成立などが描かれる。

 注〔3〕 「ロマ書の研究」 内村鑑三が新約聖書の「ローマ人への手紙」について研究した著作。「ロマ書」とは使徒パウロがローマのキリスト教会に宛てて書いた書簡のことで、聖書の根幹とされる。

 注〔4〕 「丁丑公論」 西南戦争で政府に反抗した西郷隆盛を弁護した福澤諭吉の著作。明治34年に時事新報に掲載され、その後、「瘠我慢の説」とともに時事新報社より出版された。

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