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【正論・年頭にあたり】「普通の国」同士の同盟活性化は今年からだ 杏林大学名誉教授・田久保忠衛

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【正論・年頭にあたり】
「普通の国」同士の同盟活性化は今年からだ 杏林大学名誉教授・田久保忠衛

杏林大学名誉教授・田久保忠衛氏(瀧誠四郎撮影) 杏林大学名誉教授・田久保忠衛氏(瀧誠四郎撮影)

 それはトランプ大統領が変わった人物だからではなく、少なからぬ数の米国人がそれを肯定していると判断すべきだろう。オバマ前政権の8年間に米国は対外コミットメントを控えた。何もやらないことをオバマ・ドクトリンと称するとの解説を読んだが、大方の米国人は自国を自ら守ろうともしない国のために血を流す必要はないと考え始めたのではないか。

 他国に防衛を委ねて社会福祉を充実した国々がある。米国もそれを志向しだしたのではないか。米国第一主義を「普通の国」と言い換えたら抵抗は少なくなるのに、とおせっかいながら思う。

 米国がこれほどまでに変化したからこそ、私は普通の国同士の同盟関係を一層強めなければならぬと主張する。地政学的に見ても他の選択肢はない。新時代の下、賞味期限がとうに過ぎた憲法を改め、気分を一新しようではないか。同盟の活性化は今年からだ。(杏林大学名誉教授・田久保忠衛 たくぼただえ)

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