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【正論】米国の北への武力行使はあるのか…過去の「米朝対話」から学ぶ教訓 防衛大学校教授・倉田秀也

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【正論】
米国の北への武力行使はあるのか…過去の「米朝対話」から学ぶ教訓 防衛大学校教授・倉田秀也

防衛大学校教授の倉田秀也氏 防衛大学校教授の倉田秀也氏

 北朝鮮は過去、緊張の高潮に際し米国に不可侵の取り決めを提起していた。それは2002年10月の外務省声明に遡(さかのぼ)るが、そこで北朝鮮は「先制行動論」を唱えるブッシュ政権に対して、そこから除外することを求めていた。

 この種の提案は13年6月、国防委員会が発した「重大談話」でも繰り返されるが、それは02年の提案とは異なり、米国に一方的に武力不行使を求めるものではなくなっていた。弾道ミサイル発射実験を経て米本土への攻撃能力をもちえたとして、非対称的とはいえ、米朝2国間で「相互」不可侵の確約を求める内容になっていた。

 ≪「2国間取引」で決着はかる≫

 振り返ってみて、1990年代前半の「第1次核危機」に一応の小康をもたらしたのは、米朝「枠組み合意」、2000年代前中期の「第2次核危機」をかりそめにも沈静させたのは6者協議共同声明であった。これらの文書で、米国が北朝鮮に与えたのは「安全の保証」であったが、それらは一様ではなかった。

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