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【産経抄】無実の人がなぜ「自白」するのか 12月22日

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【産経抄】
無実の人がなぜ「自白」するのか 12月22日

再審開始決定を受けて記者会見する西山美香さん(左)。同席した両親の輝男さんと令子さんとともに喜びを口にした=20日午後、大阪市内(永田直也撮影) 再審開始決定を受けて記者会見する西山美香さん(左)。同席した両親の輝男さんと令子さんとともに喜びを口にした=20日午後、大阪市内(永田直也撮影)

 ▼元看護助手の西山美香さん(37)も、迎合してしまったのか。滋賀県内の病院に勤務していた平成15年、当時72歳の入院患者の男性を死亡させたとして、殺人罪で懲役12年が確定した。「人工呼吸器のチューブを外しました」。西山さんは今年8月に刑期を終えるまで、自白を悔やみ続けてきた。

 ▼大阪高裁は20日、裁判のやり直しを求める西山さんの訴えを認め、再審開始を決めた。裁判長は自白の信用性に疑問を投げかけ、「自然死の疑いがある」と判断した。西山さんは虚偽の自白をした理由をこう語る。

 ▼刑事が親身になって身の上話を聞いてくれると「うれしくて、好きになってしまった」。「振り向いてほしいと思った」。にわかには信じがたい。しかし、人間の心はまだまだ謎だらけである。

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