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【清水満のスポーツ茶論】現実を見つめ将来の夢へ…石川遼の決断

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【清水満のスポーツ茶論】
現実を見つめ将来の夢へ…石川遼の決断

石川遼。来季の米ツアー出場権を逃した=アトランティックビーチCC(共同) 石川遼。来季の米ツアー出場権を逃した=アトランティックビーチCC(共同)

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 思考に変化があった。

 「最近は武道とか仏教にも興味がでてきた。自分は日本人の標準的な体形、それを誇りにしたい」

 海外に赴いたことで日本の精神を知る石川の姿があった。『武士道』の著者、新渡戸稲造の言葉がある。

 『いかに苦しいことがあっても、ヤケになるのは短慮の極みである。逆境にある人は常に、「もう少しだ」と言って進むといい。やがて必ず前途に光がさしてくる』

 秋口から日本ツアーに7試合参戦、自身ワーストの5試合連続予選落ち…。それでも、真っ暗になるまでひたすら練習場でクラブを振っている姿を見た。

 「言葉で表現するのは難しい。まだ足を踏み入れたことのない高い次元を目指して」のスイング作りへの挑戦。1カ月で2万球以上も打ち込んで体に染みこませた。自身今季最終戦となった11月のカシオワールドで2位タイと光が見えた。

 恒例だった12月の沖縄合宿をやめた。地元・埼玉で徹底的に打ち込んでスイングを固める。米国での失敗を経験してきたからこそ見える“今と未来”である。

 己を俯瞰(ふかん)し、目標を達成するまでは、わずかな落胆も見せない。そんな“サムライ精神”が宿ったのかもしれない。

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