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【石平のChinaWatch】石炭使用全面禁止の「禁煤」で習近平氏の強権政治がはっきりした

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【石平のChinaWatch】
石炭使用全面禁止の「禁煤」で習近平氏の強権政治がはっきりした

中国・北京で、習近平国家主席のポスターの前を歩く男性。大気汚染対策のマスクを着けている=今年10月(AP) 中国・北京で、習近平国家主席のポスターの前を歩く男性。大気汚染対策のマスクを着けている=今年10月(AP)

 中国北部の一部地域では、この秋から、各地方政府の命令による「全面禁煤」、すなわち、石炭使用全面禁止の動きが広がっている。

 始まったのは、石炭産地である山西省の太原市だ。今年9月、太原市政府は「石炭の販売・運送・使用の全面禁止に関する通告」を出した。それは文字通り、石炭の販売と使用を10月1日から一切禁じる内容であった。

 同12日付の太原市地元紙・山西晩報によると、市政府の強力な指導下で「禁止令」は徹底的に実行されたという。依然、石炭を燃料として使っている一部の飲食店に対し、市の行政執行局が強制検査を行って所持していた石炭炉などを没収。その結果、石炭の使用は太原市からほぼ完全に一掃されたという。

 「禁煤」はあっという間に山西省全体に広がった。例えば主要都市の晋城市は、10月から36平方キロの「禁煤区域」を設定した後、市政府が公務員と警察からなる5つの「執行大隊」を創設し、「禁煤区域」での巡回・抜き打ち検査を頻繁に行って「違反行為」を取り締まった。11月に入ると、「全面禁煤」は山西省と隣接の陝西省でも実行され、さらに河北省や山東省に広がった。

 それら広大な地域で、なぜ突如「全面禁煤」となったのか。キーワードは「大気汚染」と「北京」である。

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