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【国語逍遥】(92)清湖口敏 「くずし字アプリ」 若者に倣って古文献の解読を

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【国語逍遥】
(92)清湖口敏 「くずし字アプリ」 若者に倣って古文献の解読を

鴨長明作『方丈記』の冒頭部。「行く川の流れは…」の書き出しはよく知られている(国立国会図書館ウェブサイトから転載) 鴨長明作『方丈記』の冒頭部。「行く川の流れは…」の書き出しはよく知られている(国立国会図書館ウェブサイトから転載)

 解読したい…。そんな思いが膨らんでいった頃、スマートフォンやタブレット向けの「くずし字学習支援アプリケーション」が無料で入手できることを知り、さっそく『アプリで学ぶくずし字』(飯倉洋一編、笠間書院)なる本を手に取ってみた。

 そこに紹介されていたのが「刀剣乱舞」で、私はその名前をすっかり忘れていたのである。刀剣を擬人化したこのゲームは若い世代に人気を呼び、ゲームをきっかけに若者の間でくずし字への関心が高まったそうだ。実際の刀剣を見に博物館や美術館に行くと、くずし字で書かれた折り紙(鑑定書)も同時に展示されてあり、「くずし字を学びたい」との意欲が湧き起こるのだとか。

 そんな彼らの強い味方となるのが先のアプリで、名を「KuLA(クーラ)」という。私が宣伝してあげる義理は全くないのだが、このアプリ、実にスグレモノである。3つの機能があり、「まなぶ」機能では変体仮名や漢字の草書体が学べる。ここでの学習やテストを一通り終えたら、次は「よむ」機能へ。方丈記や新刃銘尽後集(あらみめいづくしこうしゅう)(刀剣書)など実際の和本の画像を翻字テキストなしで読めるかどうか、成果を試せるようになっている。

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