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【オリンピズム】冷たい戦いを超えて(9)スポーツは重要で難しい「労働」

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【オリンピズム】
冷たい戦いを超えて(9)スポーツは重要で難しい「労働」

 《年十カ月も練習に没頭できる国家的バックアップ。コーチに盲従させるやりかたをとらず、本人の自覚で課題を克服しているアメリカのトレーニングを導入していることが大きい》

 記事は続けて、「国家的バックアップ」の一つとして「徹底した科学トレーニング」を挙げている。

 当時の国際オリンピック委員会(IOC)が報酬目あてで競うことを嫌う一方、ソ連当局は国家を後ろ盾に「ステートアマ」による労働者スポーツの確立を目指した。ソ連の五輪参加の実情を研究した論文『五輪、ソ連スポーツ当局と冷戦』はこう指摘する。

 《選手は計画目標以上の成績を挙げると表彰される“労働の英雄”に似ている。スポーツ交流は娯楽ではなく、外交であって、重要で難しい労働とされた。最もふさわしい国家代表はとくに鍛えられた責任ある労働者であり、同時に、国際情勢や外交の優先事項を理解し、外国語ができ、外国の環境でも快適に仕事ができるかが求められた》

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