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【風を読む】道徳の教授がいない 論説副委員長・沢辺隆雄

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【風を読む】
道徳の教授がいない 論説副委員長・沢辺隆雄

 明治維新から150年。シンポジウムを主催した日本弘道会は明治9年に誕生し、140年の長い歴史を持つ。『虹 日本弘道会のさらなる発展のために』(平山一城著、悠光堂)に詳しい。同書で現在の第9代会長、鈴木勲・元文化庁長官が、江戸の学者、貝原益軒の『和俗童子訓』から「飢寒三分」の考えを引いた指摘がある。

 「飢寒三分」は古くからの中国の教えで、少しおなかがすき、寒いと感じる方が育児や健康長寿のためになるという。

 豊かになった社会で「三分の飢」をどう教えていくかは「教育のパラドクス」だと言い、「教える教師の情熱」と「学生の意欲」がカギだと説く。

 物事を多角的に考える道徳は全ての教育活動につながるはず。その指導ができずに教師といえるか。道徳の教科化は改めて師の役割を問うてもいる。

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