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【オリンピズム】冷たい戦いを超えて(7) IOCを“平等主義者”のものに

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【オリンピズム】
冷たい戦いを超えて(7) IOCを“平等主義者”のものに

 《冷戦初期は政権の基盤固めに重点がおかれ、国外に勢力を拡大する状況にはなかった。転機となったのがフルシチョフ体制への移行。国際社会との関係を強め、超大国としての地位を固めるとともに、文化でも平和の提唱者として米国に挑むことになった》

 第二次大戦で連合国が勝利し、戦勝国側のソ連もオリンピックムーブメントへの参加機運が出てくる。戦後の荒廃からの再生に向けて、IOC委員は、ソ連を迎え入れ、スポーツの力によって世界が統合できると考えた。

 「国際化に伴い、IOCが名声を維持するなら、早期にすべての国家でオリンピック委員会(NOC)を組織する必要がある」。米国のビジネスマンだったIOC副会長のアベリー・ブランデージもそう言うしかなかった。

 ソ連は「万人にスポーツを」という五輪の理想に、男女平等や反植民地主義、個人の健康と躾(しつけ)、全体的な発達への寄与という独特の考えを巧みに結びつけた。

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