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【宮家邦彦のWorld Watch】サウジで何が起きているのか 筆者の見立ては…

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 わが世を謳歌(おうか)してきた特権集団の同僚たちが突然逮捕・拘束される。理由はお決まりの汚職容疑。不正・腐敗という点では誰もが五十歩百歩。築き上げてきた富や名声は一瞬にして消える…中国共産党高級幹部のことかって? いやいや、今回はサウジアラビアの王族の話だ。最近マスコミで同王国に関する報道が増えているが、「サウジで宮廷粛清が始まった」「皇太子への権力集中が進んだ」「汚職口実に政敵排除」といった見出しではサウジの実態を理解できない。筆者の勝手な見立てはこうだ。

 ●権力集中のためではない

 ムハンマド・ビン・サルマン皇太子(MbS)は現国王の四男。1985年生まれの32歳だが、既に第1副首相、国防大臣、経済開発評議会議長を兼任する。権力は十分集中しているはずだ。

 ●腐敗撲滅のためでもない

 原油利権と王国権力が未分化のサウジにおいて王族は、中国共産党高級幹部と同様、利権を独占する一種の特別職公務員だ。腐敗一掃なら、その元凶である独裁王制自体を改革すべきだろう。今回の事件の目的は他にあるはずだ。

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