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【日曜に書く】誰が日本の銀行を殺すのか 論説委員・井伊重之

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【日曜に書く】
誰が日本の銀行を殺すのか 論説委員・井伊重之

みずほ銀行の本店=東京都千代田区 みずほ銀行の本店=東京都千代田区

 口座手数料を得るには、独自のサービスを提供しなければ利用者は離れる。だが、邦銀の定期預金や住宅ローンの金利はほぼ横並びだ。他行とサービスで差をつけられない以上、今以上に手数料収入を増やすのは難しい。かつての「護送船団行政」の下で培われた横並び体質が今も影を落とす。

 こうした中でマイナス金利が導入され、銀行が本業で稼ぐ業務純益は減少している。一方で支店網のコスト負担は重く、大手の経費率は6割を超えた。高コスト体質の是正に向け、人員や店舗の削減に手をつけざるを得なくなっている。

 それでもメガバンクにはまだ体力があり、構造改革に取り組む時間は残されている。より深刻なのはすでに人口減少の波に襲われている地方銀行だ。

 ◆再編のアリバイづくり

 大手地銀では県境を越えた再編も生まれているが、同じ県内同士の経営統合には、地域独占の排除を掲げる公正取引委員会が待ったをかけている。県内の融資シェアで統合を審査するなど時代遅れも甚だしいが、独占禁止法の壁は高い。地元の地主を対象にしたアパートローン拡大にも当局の監視の目が光る。

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