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【石平のChina Watch】「故宮首脳外交」は米大統領にとって〝特別な厚遇〟なのか 習近平氏の真意は別にある

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【石平のChina Watch】
「故宮首脳外交」は米大統領にとって〝特別な厚遇〟なのか 習近平氏の真意は別にある

中国・北京の故宮で、習近平国家主席(右)とともに京劇を鑑賞するトランプ米大統領=8日(AP) 中国・北京の故宮で、習近平国家主席(右)とともに京劇を鑑賞するトランプ米大統領=8日(AP)

 今月8日、中国の習近平国家主席は夫人とともに北京の故宮の中で観劇会や夕食会を開き、訪中したトランプ米大統領夫妻を歓待した。中国の指導者が故宮を使って外国の元首を歓待するのは異例中の異例、前代未聞のことである。

 周知のように、故宮はもともと明朝と清朝の皇宮であり、2つの王朝の歴代皇帝の住まいでもある。1912年に中華民国が成立した後、退位した清朝の皇帝がしばらくそこに住んでいたが、1925年に「故宮博物院」として一般公開となった。

 1949年の中華人民共和国成立後、故宮は引き続き博物院として維持され公開されている。興味深いことに、共産党政権の指導者たちは故宮に対しては「敬遠」の姿勢を取っていた。毛沢東が主席になって北京に住んでから故宮の中に足を運んだことは一度もないし、毛沢東から胡錦濤までの歴代指導者は外交儀礼を含めた公式行事の場として故宮を使ったこともない。「革命政党」と自任する中国共産党にとって、「悪(あ)しき封建皇帝」の住まいに接することはむしろタブーである。

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