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【清水満のスポーツ茶論】一筋のチーム愛…ラソーダさんの姿にミスターを見た

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【清水満のスポーツ茶論】
一筋のチーム愛…ラソーダさんの姿にミスターを見た

始球式を終え、スタンドのファンからおくられる声援に帽子を脱いでこたえる長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督=長嶋茂雄記念岩名球場(佐藤雄彦撮影) 始球式を終え、スタンドのファンからおくられる声援に帽子を脱いでこたえる長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督=長嶋茂雄記念岩名球場(佐藤雄彦撮影)

 巨人一筋の人生を歩んでいるミスター。ラソーダさんとの親交は深い。

 現役4年目の61年、巨人はド軍のキャンプ地、米フロリダ州ベロビーチで春季キャンプを張った。当時ラソーダさんはマイナーの指導者だったが、意気投合したという。監督に就任したのもミスターが75年、ラソーダさんは77年とほぼ同時期だった。その後「俺たちは兄弟」(ラソーダさん)と会うたびに交わされた野球談議は熱かった。

 そういえば…。いまでも脳裏に残るシーンがある。

 36年前の81年、ラソーダ監督はヤンキースとのWSで初の世界一に輝いた。長嶋さんも現地で観戦。第1次政権の座を追われた“充電1年目”、小欄も同行取材したが、何度もラソーダ監督と密談する姿を見た。

 ミスターがうなる采配があった。

 ド軍の連敗で迎えた第3戦、先発した若きエース、バレンズエラは3回4失点と大乱調。するとド軍は四回から捕手をベテランのイエーガーから若手の当時22歳のソーシアに代えた。

 「普通なら投手を代えがちですが、ラソーダは自ら育てた捕手に代えた。普段から選手たちとコミュニケーションを取っているから有事に対処できる。おっさんのファインプレーだよ」

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