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【主張】「習思想」の中国 異様な権力集中に備えよ

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【主張】
「習思想」の中国 異様な権力集中に備えよ

 江沢民、胡錦濤の両長老に連なる政敵を、反腐敗闘争の名の下に排除してきた。「法治」といいながら国民の権利制限は続き、人権や言論の自由を求める民主運動の弾圧は苛烈さを極めよう。

 25日の党中央委員会第1回総会(1中総会)終了後の記者会見で、産経新聞の出席は拒否された。外国メディアの規制・監視の強化はすでに始まっている。「新時代」どころか時代錯誤に等しい退行といえる。

 習氏は党大会で、南シナ海の人工島建設を「成果」と言い放ち、「海洋強国の加速」を鮮明にした。対外的にも、膨張主義が露骨さを増すということだ。

 東・南シナ海での公船活動は頻度を増し、国際法規を無視する海洋権益の獲得にも拍車がかかるだろう。台湾有事への警戒も強めなければなるまい。

 今世紀半ばまでに米軍に比肩する「世界一流の軍隊」を築くと宣言したことは、アジア太平洋における米軍の軍事プレゼンスを追い越すとの決意表明である。

 経済規模を膨らませる中国が、軍事との両面で米国を凌駕(りょうが)する「世界最強国」となる。これが習氏の野望だろう。

 その一方、習氏は「自国第一主義」を掲げたトランプ米政権を意識し、中国がグローバル化と自由貿易の「旗手」であると、自賛してきた。

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