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【正論】希望の党、日本維新の会…保革対立から三極構造へ 官僚主導から政治主導へ向かうチャンスだ 作家・堺屋太一

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【正論】
希望の党、日本維新の会…保革対立から三極構造へ 官僚主導から政治主導へ向かうチャンスだ 作家・堺屋太一

作家の堺屋太一氏 作家の堺屋太一氏

 国民が白けていてはいけない

 中でも重要なのは最大の国難である、少子高齢化対策に取り組む人材だ。事の性格上、5年10年をかけて実効ある政策を実施しなければならない。1年や2年でポストが替わり、「権限も責任も人事によって引き継ぐ」日本の官僚の主導ではできることではない。

 左右二極の政治は、与野党攻防に明け暮れ、「官僚は正しい、それをゆがめたとすれば政治家がけしからん」と叫ぶばかりだ。その結果、政治は力を失い、官僚主導を許してきた。

 そう考えると、今度の総選挙は極めて重要である。国民すべてが白けていてよいわけがない。

 これからの政治が「三極鼎立(ていりつ)」となれば、大きく変わるだろう。三極の党は、それぞれにブレーンを養い、宣伝機関を育てる。霞が関の政府官僚の他に、都道府県や労働組合からもシンクタンクが育つだろう。そしてそれが、やがてはこの国を新しい国家に、いわば「3度目の日本」にするに違いない。

 1度目の日本は明治維新ではじまった「明治の日本」。2度目の日本は第二次大戦の敗戦ではじまった「戦後の日本」。いずれも後半は官僚主導に陥った。

 今度の選挙は、新しい政治主導による「責任ある日本」を作る選挙である。民主主義に希望を持とう。(作家・堺屋太一 さかいや たいち)

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