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【風を読む】西郷隆盛の南洲忌、140年の節目 いま「国難」に向き合っているか 論説委員長・石井聡

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西郷隆盛の南洲忌、140年の節目 いま「国難」に向き合っているか 論説委員長・石井聡

 ここでは政府を政治家と読み替えてもよかろう。憲法や安全保障の議論を避けてきた、戦後政治の一面を言い当てているかのように読める。

 沖永良部に流刑された際に詠んだ漢詩「獄中感有り」は、こう結ばれている。

 生死何ぞ疑わん 天の付与なるを

 願わくば魂魄(こんぱく)を留(とど)めて皇城を護(まも)らん

 たとえ自分の身がどうなろうとも、この国を守り抜くため、魂だけは残しておきたい。今日的にいえばそういう意味といえるだろう。

 政権の継続や議員としての生き残りを追い求めることは、政治家の常として否定できるものではない。しかし、国家や国民を守ることを二の次にしたまま「国難」を問うというなら、あまりにもおこがましい。

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