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【別府育郎のスポーツ茶論】カタルーニャの独立問題 バルサのDFピケ「代表去ってもいい」と涙、確執の根は深く

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【別府育郎のスポーツ茶論】
カタルーニャの独立問題 バルサのDFピケ「代表去ってもいい」と涙、確執の根は深く

 五輪では現在の国王、フェリペ6世がヨットの代表選手として参加した。同僚が練習中に声をかけると、気さくに撮影に応じてくれた。カタルーニャ人のパートナーと選手村で生活し、レースに挑んだ。国内融合の象徴でもあった。

 そのフェリペ6世も、今回の独立騒動には「無責任だ」と州政府を強く非難した。これに対し、スペイン代表でバルサのDFピケは涙ながらに「代表を去ってもいい」と訴えている。

 確執の根は深い。

 カタルーニャは1714年、スペイン軍のバルセロナ包囲戦に敗れて公国としての地位を失った。1930年代のスペイン内戦でバルセロナは共和国派の砦(とりで)となり、敗れた。フランコ独裁の時代にはカタルーニャ語も禁じられた。

 2010年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会でスペインが初優勝を遂げた際、中心選手の多くはバルサの所属で、抗議の意を込めてスペイン国歌を歌わない、と早とちりの特派員による外電を読んだ。

 誤りである。スペイン国歌には歌詞がない。

 フランコ独裁時代の歌詞を王政復古の際に破棄し、以降は全地域の住民を満足させる歌詞の制定をあきらめているのだという。

 こうした背景が、バルサとレアル・マドリードの一戦を「クラシコ」と呼ばれる全世界注目のカードに押し上げている。

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