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【正論】北朝鮮の核保有 「反対」は本物?…中国の本音とは 元駐米大使・加藤良三

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【正論】
北朝鮮の核保有 「反対」は本物?…中国の本音とは 元駐米大使・加藤良三

元駐米大使・加藤良三氏 元駐米大使・加藤良三氏

 核兵器の中身には長距離(戦略型)、中距離(戦域型)、短距離(戦術型)の3つあるが、アメリカの短距離核はもはやアジアに存在せず、中距離核はブッシュ大統領(父)からオバマ政権に至る間に海上発射、陸上発射の双方とも生産中止となった。要するに日本への「核持ち込み」をしようにも持ち込むべき核が日本の周りにはない。お願いしても日本への持ち込みは当面、困難だというのが実情ではないかと思う。

 北の核を「抑止可能」とアメリカの識者が言うとき、それは本質的にはミサイル防衛や通常兵器で抑止するということなのではないか。いざという場合、アメリカ大陸・領域に配備した大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、戦略爆撃機搭載の核ミサイルを用いても日本を守るという基本をアメリカが変えることはなかろう。

 しかし、冷徹な現実は、核によらない抑止の仕組みで日本の安全は確保されるし、そうすべきだと考えているのではないかと思う。

 日米の専門家の立場から見ても、少なくとも現状ではこれが最も合理的で妥当な軍事政策だといえるのであろう。しかし、国民の立場からすれば「アメリカの核の傘は結局何なのか」という当惑が生まれる。

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