産経ニュース

【正論】北朝鮮の核保有 「反対」は本物?…中国の本音とは 元駐米大使・加藤良三

ニュース コラム

記事詳細

更新

【正論】
北朝鮮の核保有 「反対」は本物?…中国の本音とは 元駐米大使・加藤良三

元駐米大使・加藤良三氏 元駐米大使・加藤良三氏

 結果として中国は世界のさまざまな場で権威を高め、南シナ海を含む他の領域においても、もっと攻撃的であって構わないのだと考えるようになった。実際、中国が本気で北の核保有を止めるつもりなら、外交的にも舞台裏でもっと打つ手があった筈(はず)ではないか。

 それなら中国が、北の核保有を「やむなし」とするメリットはあるのだろうか。例えば、北の核保有によって、アメリカの日本に対する核の傘の実効性、信頼性が低下することになれば中国の戦略的利益にかなうだろう。

≪戸惑いを生む米国の抑止の実態≫

 日本のみならず、核の傘の提供元であるアメリカでも、オバマ政権時代の安全保障補佐官や、骨っぽいといわれるゲーツ元国防長官が「北の核を容認しても抑止は可能だ」と言い出しているのを見ると、やはりそういうことかという感を禁じ得ない。

 日本ではアメリカの核の傘の実体如何(いかん)を、これまで本当の意味で議論したことがなかった。ヨーロッパや北大西洋条約機構(NATO)との顕著な違いである。

続きを読む

「ニュース」のランキング