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【正論】北朝鮮の核保有 「反対」は本物?…中国の本音とは 元駐米大使・加藤良三

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【正論】
北朝鮮の核保有 「反対」は本物?…中国の本音とは 元駐米大使・加藤良三

元駐米大使・加藤良三氏 元駐米大使・加藤良三氏

 中国の北朝鮮政策について、日米の伝統的な考え方は以下の通りだろう。

 中国は日本の核武装を含むアジアでの核拡散につながりうるから北の核保有に反対、北のレジームには本心嫌気がさしている。しかし北崩壊の際には、韓国の下での半島統一が実現して米国のプレゼンスが鴨緑江(中国との国境線)まで拡大する上、大量の難民が中国国内に殺到するだろう。だから現状の急激な変更は望まない。その点、中国は日米と利害をともにするだろう-というものだ。

 この前提は果たして正しいだろうか。それぞれの点に「?」がつけられるが、ここでは北の核保有について問題提起したい。

≪「やむなし」とするメリット≫

 中国の本音は、実は北の核保有について一般に考えられている以上に緩やかなものではないか。朝鮮半島問題は緊急の課題だが、中国にとってはもっと大きな世界戦略上の考慮があるのではないか。

 アメリカのクリントン大統領以降の政権は、北の核保有をめぐって心ならずもアメリカをして中国に「お願い」する立場に立たしめてしまった。朝鮮半島問題について中国は、時は自分の味方と思っているとしても不思議ではない。

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