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【正論】北朝鮮の恫喝に曝され、核の恫喝に屈すれば、日本は近代国家たり得ない 東洋学園大学教授・櫻田淳

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【正論】
北朝鮮の恫喝に曝され、核の恫喝に屈すれば、日本は近代国家たり得ない 東洋学園大学教授・櫻田淳

櫻田淳・東洋学園大学教授 櫻田淳・東洋学園大学教授

 それは、北朝鮮の立場からは、金3代体制という「国体」を護持するための対米牽制(けんせい)を意図するものであったとしても、米国の立場からは「自由・民主主義・人権・法の支配」に絡む自らの信条に対する敵意の表明に他ならない。「理念の共和国」と称される米国は自らの価値が脅かされた局面において、その対外姿勢は特に強硬になる。

 実際、米国の外交専門誌『フォーリン・アフェアーズ』(2017年6月号)に掲載された論稿「北朝鮮に対する強硬策を-外交やエンゲージメントでは問題を解決できない」には、次のような記述がある。「北朝鮮の非核化を平和的に実現するための残された唯一の道筋は、『核を解体し、改革を実施しない限り、滅亡が待っている』と北朝鮮に強く認識させることだろう。そのためには、容赦なき政治的後方攪乱(かくらん)と金融孤立に向けたキャンペーンを展開する必要がある」

 金正恩朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と揶揄(やゆ)するようなトランプ大統領の言辞に幻惑され、実際の対朝政策展開もが彼一流の「暴走」や「逸脱」の所産だと誤解しないことが、大事であろう。

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