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【宮家邦彦のWorld Watch】世界で頻発する民族主義や大衆迎合主義 その予兆は日本にも

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【宮家邦彦のWorld Watch】
世界で頻発する民族主義や大衆迎合主義 その予兆は日本にも

米アラバマ州で演説し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を再び揶揄(やゆ)したトランプ米大統領=22日(ロイター) 米アラバマ州で演説し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を再び揶揄(やゆ)したトランプ米大統領=22日(ロイター)

 本日、衆議院が解散される。日本では総選挙の大義名分や野党の離合集散にばかり関心が集中しているが、世界では最近、より不健全で不寛容な事象が頻発している。今週はこの話をしたい。

 まずは米国から。先週トランプ大統領は、「各チームのオーナーはプロフットボール(NFL)の試合前に国歌斉唱で起立しない選手たちを解雇し、ファンは試合をボイコットすべきだ」と発言。そのくらい良いじゃないか、と案の定、オーナー連と選手会は、「大統領の無神経で攻撃的発言は米国の理念に反する」と猛反発した。

 トランプ氏といえば、北朝鮮外相から、「誇大妄想で独りよがりな精神的に錯乱した人物が核のボタンを持つことこそ国際平和と安全に対する重大な脅威」と批判されたのに対し、「彼がチビのロケットマンの考えに同調するなら両者とも遠からず姿を消すことになる」などとツイートした。子供のけんかじゃあるまいし。いい年して、今さら「お前の母さん、○○○」でもなかろう。

 今週初め、イラク北部のクルド自治区で住民投票があった。クルド人の若者の多くは独立に賛成らしい。バルザニ自治政府議長は、遅くとも2年以内にイラク政府などとの交渉を終え独立するという。だが、イラクとの共存なしにクルドは生きていけるのか。クルド人はいつからかくも不寛容になったのか。中東といえば、先週末イランが新型弾道ミサイルの発射実験に成功した。射程2千キロで多弾頭型だという。2015年のイラン核合意違反の可能性大だ。トランプ政権が揺れている今こそ、イランは自重すべきだったのではないか。

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