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【宮家邦彦のWorld Watch】日本はミサイル防衛で強い意志を北朝鮮に示せば抑止効果は大いに高まる

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【宮家邦彦のWorld Watch】
日本はミサイル防衛で強い意志を北朝鮮に示せば抑止効果は大いに高まる

北朝鮮の朝鮮中央テレビが放映した金正恩朝鮮労働党委員長の画像。モニターには北海道上空を横切る「火星12」の飛行ルートが表示されている(共同) 北朝鮮の朝鮮中央テレビが放映した金正恩朝鮮労働党委員長の画像。モニターには北海道上空を横切る「火星12」の飛行ルートが表示されている(共同)

 同案のポイントは、ミサイル迎撃が武力行使でありながら、自衛権行使の側面が強いため、北朝鮮が全面戦争に踏み切る可能性は低く、北の核兵器の抑止力を大幅に減殺する効果が期待できることだ。

 もちろん、同案には法的に詰めるべき点が少なくない。米国で正当化できても、日本が同様の手段を用いることは現行法上難しいだろう。しかし、北朝鮮が依存するのは「核ミサイル」の抑止力だ。これがことごとく迎撃されるとなれば、金正恩氏は核保有が自国の安全保障に逆効果となることを悟るかもしれない。日本は専守自衛の手段として配備してきたミサイル防衛をより能動的に運用する。強い意志を目に見える形で北朝鮮に示すだけでも、抑止効果は大いに高まるだろう。

【プロフィル】宮家邦彦 みやけ・くにひこ 昭和28(1953)年、神奈川県出身。栄光学園高、東京大学法学部卒。53年外務省入省。中東1課長、在中国大使館公使、中東アフリカ局参事官などを歴任し、平成17年退官。第1次安倍内閣では首相公邸連絡調整官を務めた。現在、立命館大学客員教授、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。

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