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【宮家邦彦のWorld Watch】日本はミサイル防衛で強い意志を北朝鮮に示せば抑止効果は大いに高まる

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【宮家邦彦のWorld Watch】
日本はミサイル防衛で強い意志を北朝鮮に示せば抑止効果は大いに高まる

北朝鮮の朝鮮中央テレビが放映した金正恩朝鮮労働党委員長の画像。モニターには北海道上空を横切る「火星12」の飛行ルートが表示されている(共同) 北朝鮮の朝鮮中央テレビが放映した金正恩朝鮮労働党委員長の画像。モニターには北海道上空を横切る「火星12」の飛行ルートが表示されている(共同)

 では、いかに北朝鮮に対する圧力を強化するのか。ポイントは核兵器保持が北朝鮮の国家存続にとって有害であることを金正恩朝鮮労働党委員長に自覚させること。そのためには政治、経済、軍事などあらゆる分野で北朝鮮の体制継続を困難にするレベルの圧力が必要だ。北朝鮮に核開発を断念する兆候がない以上、米朝間の折衝には限界がある。ここでもカギは中国が握っている。中国には、北朝鮮の核兵器が既に中国の国益を害しつつあり、このままでは中国の安全保障すら危うくなることを理解させる必要がある。

 それでも、経済的圧力には限界がある。されば、誰も考えたくはないが、軍事的圧力についても新たな思考が必要となるだろう。日本は、日米韓連携を維持しつつ、中露を分断するとともに、有事に対する日本社会の強靱(きょうじん)性を高める必要があるが、それ以外にもやれることはある。

 筆者の尊敬する数少ない米国人北朝鮮専門家の一人が最近興味深い提案を行った。その要旨をご紹介しよう。

 ●対北朝鮮先制攻撃は、韓米日に多くの死傷者を生むばかりか、核戦争の危険も伴う。

 ●今こそ米国は、北朝鮮のミサイルを迎撃するという選択肢を改めて検討すべきだ。

 ●米国は、北朝鮮によるすべてのミサイル発射を米国に対する直接の脅威と宣言する。

 ●迎撃は正当な自衛行為であり、仮に失敗しても米国の強い決意を示すことができる。

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