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【宮家邦彦のWorld Watch】米ですら軍事的選択肢を躊躇する可能性 米中首脳が空虚な言葉を続ける限り、金正恩氏は足元を見続ける 

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【宮家邦彦のWorld Watch】
米ですら軍事的選択肢を躊躇する可能性 米中首脳が空虚な言葉を続ける限り、金正恩氏は足元を見続ける 

20カ国・地域(G20)首脳会議に出席したトランプ氏(左)と習氏=7月8日、独ハンブルク(AP) 20カ国・地域(G20)首脳会議に出席したトランプ氏(左)と習氏=7月8日、独ハンブルク(AP)

 北朝鮮の真の意図は、軍事的挑発ではなく、交渉上の挑発だ。米国本土に届く核弾頭付きICBMを実戦配備することにより、力の立場から米国と交渉し、自国を核兵器保有国と認めさせた上で、米国と平和条約を締結し、最終的に生き残ろうとしている。

 しかし、現状は北朝鮮が求めるものと正反対だ。核弾頭付きICBMが米本土に届くということは、米国にとって問題はもはや東アジアの安全保障ではなく米国の本土安全保障、ホームランドセキュリティーとなる。本気で自衛権行使を考える可能性が出てくるということだ。その意味で北朝鮮は自国の存立に大きなジレンマを抱えている。

 続いて習近平氏だ。7月30日、迷彩服姿の習氏は党中央軍事委員会主席として建軍90周年軍事パレードに出席し、次の通り演説したそうだ。

 ●軍は党の指導の下にあり、党への忠誠を誓うべし

 ●戦闘力を維持し戦えば必ず勝てる精鋭部隊となるべし

 ●党は人民解放軍を世界一流の軍隊にする

 あれあれ、習近平さん、人民解放軍はいまだ世界一流じゃないってことなの、と一緒にテレビを見ていた女房が言った。まだ戦えば負ける非精鋭部隊なのか。党はいまだ軍を掌握していないのかい。

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