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【正論】日本経済はマンネリに覆われているが…マンネリを恐れてポピュリスト政権を生み出してはいけない 双日総合研究所チーフエコノミスト・吉崎達彦 

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【正論】
日本経済はマンネリに覆われているが…マンネリを恐れてポピュリスト政権を生み出してはいけない 双日総合研究所チーフエコノミスト・吉崎達彦 

吉崎達彦 双日総合研究所チーフエコノミスト 吉崎達彦 双日総合研究所チーフエコノミスト

 ≪グローバル化の風を止めるな≫

 こうした中で、経済政策をめぐる論議もマンネリ気味になっているようにみえる。今の日本経済はデフレとはいえないが、デフレを脱却したとも言い切れない。となれば、日銀の出口戦略を語るのは時期尚早であろうし、財政再建もあまり急ぐわけにはいかない。

 さらに成長戦略は毎年の恒例行事となってしまい、「小粒」なものが多くなった。昨今かまびすしい「働き方改革」論も、新たな規制が増えるばかりでビジネスの現場に不自由が増大しそうである。

 考えてみれば、「期待に働きかける政策」であるアベノミクスは既に5年目に突入している。「新しいキーワード」を打ち出すことはできても「新しい期待」を盛り上げることは容易ではあるまい。安倍晋三首相は今回、「人づくり改革」と言っているけれども「1億総活躍社会」のときと同様、反響はいま一つに思える。少なくとも黒田東彦日銀総裁が登場して、「2年で2%」と言い放ったときのような新鮮な驚きはない。

 とはいえ、「ないものねだり」はいただけない。現在の「緩やかな回復基調」を辛抱強く続けていくことが最善となる。その上で重要なのは、「グローバル化という追い風を止めない」ことだろう。

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