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【社説検証】
東京都議選の自民惨敗、「揺るぎなく改憲を」と産経・読売 朝日・毎日は安倍首相の「反省」に懐疑
東京都議選は、小池百合子知事率いる「都民ファーストの会」が第1党となり、小池氏の支持勢力は過半数を獲得した。自民党は歴史的な惨敗だ。選挙戦では都政をめぐる政策論争よりも、「加計学園」問題や閣僚らの失言といった安倍晋三政権での不祥事が大きく取り上げられた。選挙結果を受けた各紙社説は、自民大敗の原因分析や今後の政権への注文などに主眼が置かれている。
「国政レベルで相次いだ政権与党内の不祥事が逆風を招いたのは明らかだ」(産経)、「安倍政権のおごりと慢心に『NO』を告げる、有権者の審判」(朝日)、「『1強』のおごりと慢心に満ちていた政権に対する、有権者の痛烈な異議申し立て」(毎日)、「安倍政権の驕(おご)りと緩みに反省を求める。それが、首都の有権者が示した意思」(読売)。
政権への批判が結果につながったとの見方では6紙とも一致するが、今後の政権運営への認識は大きく異なる。「自民党に対する厳しい叱咤(しった)と深刻に受け止め、深く反省しなければいけない」との首相の弁には各紙各様の反応がみられた。