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【名村隆寛の視線】民主化30年の韓国、“無い物ねだり”少なくない不平不満が増幅 

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【名村隆寛の視線】
民主化30年の韓国、“無い物ねだり”少なくない不平不満が増幅 

24日、韓国・茂朱のテコンドー世界選手権であいさつする文在寅大統領(AP) 24日、韓国・茂朱のテコンドー世界選手権であいさつする文在寅大統領(AP)

 民主化以降、国民の海外渡航も自由となり、海外旅行を楽しむ韓国人は年々増加している。蓄えを考えず消費に走る「過消費」という社会問題もあった。その一方で、労組の激しい賃上げ要求は日常化している。日本人の感覚からすれば、現在の韓国国民の不平不満は“無い物ねだり”に映るものも少なくない。

 大統領就任まで、政権への抗議の先頭に立ってきた文氏は今、労働者(国民)と企業、政府による「社会的な大妥協」を訴えている。国民の不満克服と同時に国の安定を図らねばならない現実に直面している。ただ、労組関係者によると、文政権発足後、デモは相当やりやすくなったという。平日の出勤時間にも路上デモが平然と行われ始め、交通渋滞を招き、社会問題となっている。

 民主化30年後の今も、不満や主張を増幅させる一方の国民に対しても、我慢を求め妥協させることができるのか。国民が求めるものと、大統領がやるべきことは、30年を経ても変わっていない。盧泰愚氏から6代後の韓国大統領も、「決して容易ではないが、必ず成し遂げなければならない課題」(文氏)の克服と国民の不満解消に、同じく迫られている。(ソウル支局長・名村隆寛 なむらたかひろ)

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