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【名村隆寛の視線】民主化30年の韓国、“無い物ねだり”少なくない不平不満が増幅 

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【名村隆寛の視線】
民主化30年の韓国、“無い物ねだり”少なくない不平不満が増幅 

24日、韓国・茂朱のテコンドー世界選手権であいさつする文在寅大統領(AP) 24日、韓国・茂朱のテコンドー世界選手権であいさつする文在寅大統領(AP)

 30年前の1987年6月29日、民主化運動が激化する韓国で当時の与党、民主正義党の盧泰愚(ノ・テウ)代表委員(後の大統領)が、大統領直接選挙制を導入する憲法改正の受け入れなどを明言した「民主化宣言」を発表した。その一部を紹介する。

 「国民の間に鬱積している根深い葛藤と反目が国家的危機として現れたこの時代」「(ソウル)五輪までいくらも残っていない現時点で、国論が分裂し国際社会の笑いを買っている」「対話と妥協の絶妙さを傾け未来を」「この国を汗と自制と知恵で立派に培う」

 盧泰愚氏はこの年の12月に行われた大統領選で当選したが、直前に出した著書「普通の人びとの時代」には次のような言葉があった。「権威主義体制の終わり」「格差を縮めよという国民の要求」「国民和合」「国民の声に謙虚に耳を傾ける」「雇用機会を大幅に増やし、失業を減らす」「均等なよい暮らし」「勤労者も自制を」「疎外されない社会」

 当時、「盧泰愚の辞書には不正腐敗という言葉はない」と断言していた盧氏だが、退任後の95年に収賄罪で逮捕された。それはともかく、「盧泰愚民主化宣言」を今読み返してみて、現在の韓国にもピッタリと当てはまることに気付く。それを如実に示したのが5月に就任した文在寅(ムン・ジェイン)大統領の演説や発言だ。

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