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【宮家邦彦のWorld Watch】米の「ディープ・ステート(闇の国家)」など繰り返し報道で、洗脳されそうになる恐ろしさ

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【宮家邦彦のWorld Watch】
米の「ディープ・ステート(闇の国家)」など繰り返し報道で、洗脳されそうになる恐ろしさ

演説するトランプ大統領。米政界の混迷は深まるばかり=16日、米フロリダ州マイアミ(AP) 演説するトランプ大統領。米政界の混迷は深まるばかり=16日、米フロリダ州マイアミ(AP)

 この原稿は夜明け前のワシントンの定宿で書いている。今回は筆者が所属するキヤノングローバル戦略研究所と米シンクタンク「スティムソン・センター」共催によるシンポジウムでパネリストを務めた。日米の研究者・論客が「日米関係以外の問題」を議論するこのシリーズ。今回のテーマは「ユーラシア戦略」だった。なぜ「日米関係以外」にこだわるのか?

 筆者は冒頭、「日米関係者の、日米関係者による、日米関係者のための会合にはあまり関心がない」と述べた。今の関心は日米関係ではなく、国内分裂が進む米国の新政権が欧州・中東・アジアに対し、戦略的で地政学的に意味のある外交政策を適切かつ効果的に立案・実施できるか否かだからだ。筆者発言のポイントのみ紹介しよう。

 ●ユーラシアは欧州、中東、東アジアの3つから成り、そこにロシア、イラン、中国という現状変更勢力がいる。

 ●日本の国益は、自由な国際秩序を維持するため、これら3国の各地域での覇権国家化を阻止することだ。

 ●イランや中国の覇権国化は原油輸入の大半を依存する湾岸地域とのシーレーン維持という日本の国益を害する。

 ●欧州の独立・繁栄維持は、対露牽制(けんせい)だけでなく、中東地域の安定にも資するため日本の利益となる云々(うんぬん)。

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