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【主張】築地市場移転 これでは判断材料足りぬ

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【主張】
築地市場移転 これでは判断材料足りぬ

築地市場の豊洲移転問題で会見する小池百合子都知事=20日午後、都庁(桐原正道撮影) 築地市場の豊洲移転問題で会見する小池百合子都知事=20日午後、都庁(桐原正道撮影)

 東京都の小池百合子知事は、築地市場の移転問題で、豊洲移転の基本方針を表明した。

 一方で「築地は守る、豊洲を生かす」の標語も紹介し、5年後をめどに築地を「食のテーマパーク」として再開発し、築地に戻ることを希望する仲卸などの業者を支援する方針も示した。

 小池氏は「築地と豊洲を両立させることが最も賢い(お金の)使い方だ」と述べながら、このための予算や財源については今後、精査するとし、明らかにしていない。「最終的に決定する権限を持つのは都議会だ」とも述べた。

 極めて分かりにくく、都民にとっては、生煮えの料理を出されたような気分ではないか。

 都議選の告示を23日に控えての表明である。対立する都議会自民党は豊洲への早期移転実現を掲げており、小池氏と連携する公明党は選挙前の決断を求めていた。

 豊洲への全面移転では自民党との対立軸を失うため、選挙対策として築地の再開発を付加価値とする。予算の見通しもないままでの表明では、そう受け取られても仕方があるまい。

 小池氏自身が代表を務める都民ファーストの会の候補者は、この知事案を抱えて都議選に臨むことになる。だが、告示直前に披瀝(ひれき)された小池氏の新案について、候補者一人一人が自分の言葉で語ることができるだろうか。

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