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【正論】北朝鮮は「中華帝国の一部」 中国の目的は制裁を緩和して生存を保証することだ 東京国際大学教授・村井友秀

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【正論】
北朝鮮は「中華帝国の一部」 中国の目的は制裁を緩和して生存を保証することだ 東京国際大学教授・村井友秀

東京国際大学教授・村井友秀氏(寺河内美奈撮影) 東京国際大学教授・村井友秀氏(寺河内美奈撮影)

 北朝鮮の貿易の9割を占める中国は、北朝鮮政権の生殺与奪の権を握っている。国連決議を無視する北朝鮮を中国はどうしようとしているのか。

≪国連決議は守られているのか≫

 5月3日、朝鮮中央通信は、「われわれは米国の侵略と脅威から祖国と人民を死守するために核を保有した。朝中関係は重要であるが、生命と同然の核と引き換えてまで、哀願することはない」と論評した。これに対して、中国の『環球時報』は「罵詈(ばり)雑言を投げ合う論争を続けるつもりはない」と述べている。

 中国の主張は、国連の制裁決議に則(のっと)って北朝鮮を制裁しているが、北朝鮮が中国の言うことを聞かないというものである。「中国が米国に追従して北朝鮮に圧力をかけているが、北朝鮮は決して外国の圧力に屈しない」という北朝鮮の主張は、中国の主張の援護射撃であり、北朝鮮は中国の手の中で動いている。

 中国中央テレビは、報道の自由がない北朝鮮から中国の制裁によって平壌ではガソリンが不足していると放送した。中国は国連決議を守って北朝鮮を制裁したと言っているが、実際には地方政府の辺境貿易や民間企業を通じて制裁に抜け道をつくり、さまざまな条件を付けて制裁を骨抜きにした。

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