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【日曜に書く】「てづか」な街の鉄腕アトム 論説委員・鹿間孝一 

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【日曜に書く】
「てづか」な街の鉄腕アトム 論説委員・鹿間孝一 

 ロボットはチェコスロバキア(当時)の作家、カレル・チャペックが戯曲で用いた、労働者や強制労働を意味する言葉からの造語である。すなわち人間に服従、奉仕する存在として。

 だが、アトムはテレビアニメの主題歌(谷川俊太郎作詞)のように「心やさし ラララ 科学の子」として生まれたのである。

 わが国のロボット技術者は「鉄腕アトムを作ろう」を合言葉にしてきた。だからヒト型ロボットの開発という、他国とは違った方向に力を入れてきた。これを“ガラパゴス化”と見る向きもある。

 ◆ロボットも“性善説”

 SF作家のアイザック・アシモフが「ロボット工学3原則」を発表したのは、アトムの誕生とほぼ同時期である。

 〈第1条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない〉〈第2条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第1条に反する場合は、この限りでない〉〈第3条 ロボットは、前掲第1条および第2条に反するおそれのない限り、自己を守らなければならない〉

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