産経ニュース

【主張】万景峰号就航 「対北」乱す露を警戒せよ

ニュース コラム

記事詳細

更新

【主張】
万景峰号就航 「対北」乱す露を警戒せよ

 ロシアが北朝鮮に対する経済協力を強めている。日本への入港が禁止されている北朝鮮の貨客船「万景峰(マンギョンボン)号」を、5月からロシアへの定期船として就航させることが明らかになった。

 極東のウラジオストクと北朝鮮北東部の経済特区、羅先(ラソン)を結び、月に6往復する計画という。

 核・ミサイル開発に突き進む北朝鮮に対し、国際社会は圧力を強めている。ロシアの動きはこれに逆行する。いわば「制裁破り」への加担は容認できないものだ。

 ロシアは万景峰号で農業・鉱工業用機械の部品や魚介類などを輸出する。さらに、3月に北朝鮮と締結した協定に基づき、極東で働く北朝鮮の労働者を輸送することを想定しているという。

 万景峰号はかつて、日本と北朝鮮の間を往来していた。ミサイル発射などを受け、日本政府は2006年以降、独自制裁に基づいて入港を禁じてきた。

 日本には入れないのでロシアが代わって商売相手になる、という露骨なやり口ではないか。

 万景峰号は朝鮮学校の修学旅行や、在日朝鮮人の祖国訪問などにも使われた。その裏では、日本に潜伏する工作員への指令場所、不正送金、輸出規制物資の搬送などに利用されてきた。

 露朝間の定期便は北朝鮮の外貨獲得につながろう。加えて、ミサイル関連部品を含む禁制品の輸送に使われない保証はあるのか。

続きを読む

関連サイト

「ニュース」のランキング