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【主張】日露協議 領土「置き去り」が心配だ

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【主張】
日露協議 領土「置き去り」が心配だ

 北方領土の返還へつながる進展はみられず、安全保障では両国間の深い溝があらわになった。

 東京での日露外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)や北方領土の共同経済活動をめぐる次官級協議の印象だ。

 「成果」らしきものは安倍晋三首相の4月下旬のロシア訪問を確認したことではないか。それにしても、何のための訪問で、どんな結果が期待できるかは不透明である。

 最大の問題は、共同経済活動の協議に移ったとたん、日本側が肝心要の北方四島返還を明確に要求する場面がみられない点だ。対露外交の後退を危惧する。

 日本側は2プラス2で、北方領土は日本固有の領土だとして、対艦ミサイルや新たな師団を配備するロシア側の方針に抗議した。

 そもそも、ロシアには四島に一兵たりとも置く権利はない。増強はおろか、ロシア軍の撤退を岸田文雄外相と稲田朋美防衛相が迫るのが筋である。

 ロシアのショイグ国防相は共同記者会見で、国防のため新師団などを配備すると公言してはばからなかった。信頼醸成を高めるはずの2プラス2の結果がこうでは、どれほどの意味があったのか。

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