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【宮家邦彦のWorld Watch】まるで毛沢東の「永久革命論」 トランプ政権“黒幕”バノン氏は世界の「ダークサイド」を鼓舞する

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【宮家邦彦のWorld Watch】
まるで毛沢東の「永久革命論」 トランプ政権“黒幕”バノン氏は世界の「ダークサイド」を鼓舞する

トランプ政権の黒幕ともいわれるバノン首席戦略官 (ロイター) トランプ政権の黒幕ともいわれるバノン首席戦略官 (ロイター)

 トランプ氏について筆者は昨年末からいろいろ書いてきた。

 ●どうやら彼は本気らしい。

 ●従来の枠内での「連続的」思考では理解できない。

 ●新外交安保チームは3グループに分かれ迷走している。

 ●一貫性ある政策立案・実施は期待できそうにない。

 しかし、今やトランプ氏とその側近の考え方がようやく明確になりつつある。彼らは既存のエリート型の統治など関心がないのだろう。特にバノン氏にその傾向が強い。今彼が戦っている戦争は第二次大戦後の秩序に対するものであり、米国第一の新たな秩序を作ろうとしている。哲学的にそう考えるのは勝手だが、それを実践しようとすれば恐ろしい結果を招く。

 バノン式の永久革命論は、米国の国際的関与を低下させ、世界中の「ダークサイド」、すなわち醜く不健全なナショナリズム・ポピュリズムを不必要に鼓舞し、世界全体を不安定化させる恐れがある。トランプ政権が続く限り、こうした危険が続くことを覚悟すべきだろう。

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