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【主張】京都府医大病院 疑惑解明への努力足りぬ

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【主張】
京都府医大病院 疑惑解明への努力足りぬ

 京都府立医大病院が警察の家宅捜索を受けた。暴力団幹部の病状について虚偽の診断報告をし、法の執行を妨げる医療の重大な背信行為が疑われている。

 院長は否定したが、組幹部と病院の関係など不明点が多く、説明責任が果たされたとは、とてもいえない。捜査を急ぎ、全容を解明してもらいたい。

 問題の指定暴力団山口組系の幹部は恐喝事件の公判中に健康が悪化し、同病院に入院し生体腎移植を受けた。平成27年に懲役8年の判決が確定したが、虚偽の診断報告が行われ、収監を免れていた疑いが持たれている。

 今月14日、同病院などが京都府警の家宅捜索を受け、組幹部は収監された。

 病院長は16日に記者会見し、「医師の立場から公正、適切に作成した」と否定した。刑事施設で感染症にかかる可能性が高いなどと「拘禁に耐えられない」という判断の正当性を主張した。

 医学的な説明に力点を置いたものだが、信頼回復には遠いと言わざるを得ない。

 医大病院のほか、関係する別の民間病院も、組幹部の心臓病に関し、虚偽の診断書を作成したとして捜索を受けている。

 府立医大の幹部が、この民間病院から多額の飲食代を提供されるなど関係が深いことが指摘されている。府立医大の学長が暴力団幹部と飲食を重ねていた疑いも出ている。2人を引き合わせたのは、この組幹部と不適切な交際があったとして懲戒処分を受けた京都府警のOBだったとされる。

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