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【オリンピズム】1964東京(15)パラリンピック「大会を大成功させる」 鳥原光憲の決意

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【オリンピズム】
1964東京(15)パラリンピック「大会を大成功させる」 鳥原光憲の決意

鳥原光憲氏 鳥原光憲氏

 前回の東京五輪ではサッカーの他にも、東洋の魔女の金メダルや円谷幸吉の銅メダルをよく覚えているが、正直、パラリンピックが開催された記憶はなかった。

 勉強が始まった。パラは五輪以上に、社会を変革させるすごい力を有していた。パラの成功が共生社会を作る。その大事さを言葉ではなく、現実として認識し、じかに感じられる。大会後すぐに社会は変わらなくても、必ずその芽を植え付ける。それが最大のレガシー(遺産)となる。

 パラ大会史上最高の成功は2012年、ロンドン大会だったとされる。開幕前にチケットを完売し、どの競技場も大歓声に沸いた。

 印象に残るのは、五輪閉幕時のCMだった。「サンキュー・フォー・ウオーミングアップ」。五輪に対して「前座をありがとう」と言ってのけたのだ。同じ気概を日本の関係者も持てるのか。

 鳥原は「五輪後では観客が集まらないという人もいたが、パラ大会だって満員にできる。五輪が準備をしてくれるのだから、この順番がいい」と答えた。

 一昨年夏、日本記者クラブの会見に招いた際、揮毫(きごう)をお願いすると、「パラリンピックを大成功させる!」と書いた。成功ではなく、大成功である。ただし会長一人の熱意で大成功はおぼつかない。組織委員会や都、国がもめている場合ではないはずだが。(別府育郎)

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