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【主張】天皇陛下の譲位 実現の方向性示す時期だ

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【主張】
天皇陛下の譲位 実現の方向性示す時期だ

 天皇陛下は昨年12月に83歳を迎えられた。今春にはベトナム、タイご訪問が計画されている。多くの公務を真摯(しんし)に果たされているお姿に、国民は敬愛の念を増している。同時に、ご体調を心配する声も多い。今年の「年頭のご感想」の発表は、陛下のご負担を軽減するため取りやめとなった。

 皇室典範を全面改正し、天皇の終身在位を原則として組み立てられている今の皇室のあり方を、抜本的に見直すことには、相当の時間がかかる。速やかに譲位を実現するという答えを求められていることとは相いれない。

 摂政による方法も難しい。皇室典範は、天皇が未成年か「精神若(も)しくは身体の重患又は重大な事故により、国事に関する行為をみずからすることができない」という、極めて限られた場合にしか、摂政を想定していないからだ。

 摂政の要件拡大は容易ではない。その定義は難しく、作業にかなりの時間を要する。

 譲位後、皇室のあり方は腰を据えて論じられるべきであろう。

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