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【正論】年頭にあたり 若い世代に求めたい新しい知性 お茶の水女子大学名誉教授・外山滋比古

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【正論】
年頭にあたり 若い世代に求めたい新しい知性 お茶の水女子大学名誉教授・外山滋比古

外山滋比古氏 外山滋比古氏

 長い日本の歴史を振り返ってみても、ここ30年、戦後70年ほどいい時代はなかったのではないかと思われる。おかげでいくら平和ボケをして、危ういことが近づいていても、“津波ノ心配ハアリマセン”というのに慣れて、緊張を欠いているのである。

 しかし、実際には、大変化が押し寄せている。それを無視するのは知的怠慢である。

 中高年の人に頼るわけにはいかない。ご苦労だが若い世代に出動していただくほかはない。

 ≪考えるとはどういうことか≫

 まず、知識中心主義から脱却してもらいたい。模倣主義を捨ててほしい。知識のみでは新しい文化を創ることはできない。模倣ではお手本の先へ出ることは不可能だからである。

 明治以降の学校教育は“学ぶ”、つまり、まねることを主眼としてきたから、知識人を育てることはできても、新しいことを創り出したり、生み出すことのできる人材を育てることはできなかった。みんなですることだから、それが危険である、という人はなかった。努力家の秀才は、ナンデモ知ッテイルバカ(内田百●=もんがまえに月)になることができた。

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