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【主張】津波警報 命守るため迷わず逃げろ

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【主張】
津波警報 命守るため迷わず逃げろ

津波警報で高台の介護老人福祉施設に避難し不安そうな表情を見せる沿岸部の住民=22日、福島県いわき市(桐山弘太撮影) 津波警報で高台の介護老人福祉施設に避難し不安そうな表情を見せる沿岸部の住民=22日、福島県いわき市(桐山弘太撮影)

 津波から命を守るためには「迷わず逃げる」ことが大原則であり、「逃げない理由」を作ってはならない。

 福島県沖を震源とする地震で、東北、関東地方の太平洋岸で津波が観測された。津波に対する心構えを再確認する機会としなければならない。

 気象庁によると、22日午前6時前に発生した地震は東日本大震災の余震と考えられ、地震の規模はマグニチュード7・4だった。発生直後に福島県に津波警報が発令され、NHKは「ただちに避難してください」と切迫した口調で呼びかけるとともに、「つなみ!にげて!」などのテロップを流し続けた。民放各局も避難を繰り返し呼びかけた。

 5年8カ月前の大震災を思い出し、すぐに避難を始めた住民は多い。一方で情報収集を優先し「とりあえず状況をみよう」と避難を遅らせ、見合わせた人もいるだろう。今回の避難行動を各自が検証し、避難を見送ったり、迷ったりした理由を、一つ一つ解消することが重要だ。

 災害時の状況把握は大事だが、情報への過度の依存は大きなリスクを伴う場合があることも、認識しておく必要がある。

 今回の地震でも、宮城県では午前8時すぎに仙台港で140センチの津波が観測され、津波注意報が警報に切り替えられた。災害予測の精度には限界がある。予測をはるかに超える大津波により多くの命が失われた大震災の教訓を、決して忘れてはならない。

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