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【産経抄】トランプ次期大統領の剣の腕はいかほどだったのか 11月20日

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【産経抄】
トランプ次期大統領の剣の腕はいかほどだったのか 11月20日

会談前、握手を交わす安倍首相とトランプ次期米大統領。奥は娘のイバンカ氏と夫のジャレッド・クシュナー氏=17日、ニューヨークのトランプタワー(内閣広報室提供・共同) 会談前、握手を交わす安倍首相とトランプ次期米大統領。奥は娘のイバンカ氏と夫のジャレッド・クシュナー氏=17日、ニューヨークのトランプタワー(内閣広報室提供・共同)

 柳生石舟斎は新陰流の剣の使い手として名高い。晩年、都からの客があった。教えを請う吉岡流宗家の次男、伝七郎である。隠居の石舟斎は手ずから切ったシャクヤクの枝を使者に持たせ、お引き取り願った。伝七郎は色をなして突き返している。

 ▼「芍薬(しゃくやく)は京にも咲いている」と。吉川英治の小説『宮本武蔵』の一場面にある。使者から成り行きを聞いた石舟斎は「会って見るまでもない人物」と鼻で笑った。剣の腕前を誇る人なら、枝の切り口を見て切り手の技量がお分かりでしょう。枝の問い掛けに気づかないようでは剣士失格ですね、と。

 ▼お互いが相手の値踏みに腐心した跡だろうか。話は予定の2倍となる1時間半にも及んだ。トランプ次期米大統領との初会談を17日に終え、安倍晋三首相は「信頼することのできる指導者であると確信した」との所感を残している。

 ▼過激な発言で自ら風雲を呼び、次の一手の予測もつかない次期リーダーに日米同盟の航路は託される。日本としては安全保障や多国間の経済圏のあり方など、カギを握る議題で「切り口」を示し理解を迫るのが常識的な一歩だろう。

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