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【正論】外交政策の大幅修正を図るドゥテルテ大統領 日比関係強化が安定のカギ握る 平和安全保障研究所理事長・西原正

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【正論】
外交政策の大幅修正を図るドゥテルテ大統領 日比関係強化が安定のカギ握る 平和安全保障研究所理事長・西原正

平和安全保障研究所理事長・西原正氏 平和安全保障研究所理事長・西原正氏

 フィリピンのドゥテルテ大統領は過去70年間維持してきたフィリピンの外交政策を大幅に修正しようとしている。米国との関係に一定の距離をおき、米比同盟を軽視する政策がフィリピンの国益にかなうのかはまだ分からないが、この政策転換が実際に行われれば、アジア太平洋地域の安全保障環境を大きく変えることになる。日本は米比同盟を支えるべく慎重に対応すべきだ。

≪米国を牽制するドゥテルテ氏≫

 ドゥテルテ大統領の政策はまだまとまった形で表明されていない。オバマ大統領や米国に対する下品な暴言があったり、訪中で習近平国家主席との会見中にガムを噛(か)むしぐさをしたり、国家元首としての品格に欠ける、粗削りの指導者であり、実際のところ何を考えているのか理解しにくい。

 これまでの大統領の発言を拾ってみれば、「人権問題による米国の内政干渉(麻薬撲滅戦争のやり方への批判)は許さない。フィリピンは独立国だ」「米国とは決別する」「米軍との合同演習は10月の演習で最後にする」「米軍は2年以内に撤退させる」「対米同盟は維持する」「ハーグ裁定を基礎に中国との友好関係を築きたい」などなどである。

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