産経ニュース

【米大統領にトランプ氏】トランプ大統領で、いいじゃないか 東京本社編集局長・乾正人

ニュース コラム

記事詳細

更新

【米大統領にトランプ氏】
トランプ大統領で、いいじゃないか 東京本社編集局長・乾正人

米大統領選で当選が決まり、笑顔で演説する共和党のトランプ氏=9日、ニューヨーク(ロイター) 米大統領選で当選が決まり、笑顔で演説する共和党のトランプ氏=9日、ニューヨーク(ロイター)

 ついに「驚くべき日」がやってきた。

 シリア難民の大規模流入をきっかけに欧州を席巻した排外主義と一体化した反グローバリズムの大波は、英国に欧州連合(EU)からの離脱を決意させ、米国のエスタブリッシュメント(支配階層)を直撃した。

 いや、打ち砕いた、といっても過言ではない。トランプ氏勝利で日本の株価は暴落し、円が急騰したのもむべなるかな。

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)のお蔵入りが確定的となったばかりか、日本の安全保障の先行きも「日本がタダ乗りしている」と日米安保を誤解する米最高司令官の登場によって予見不能となった。

 蛇足ながら、日本の外務省はまたも下手を打った。先月から今月にかけて話を聞いた高官や有力OBの誰一人として「トランプ大統領」を予測していなかった。某高官などは「接戦ですらない」とまで断言していた。外務省の楽観的な見通しも後押ししたであろう9月の安倍晋三首相とクリントン候補との会談は、失策としか言いようがない。

 彼らの予測のもとになった各種世論調査は何の役にも立たず、クリントン候補に異様なまでに肩入れした米メディアがいかに嘆こうが、さいは投げられたのだ。だが、モノは考えようである。

続きを読む

「ニュース」のランキング