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【主張】外苑イベント火災 芸術は安全に優先しない

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【主張】
外苑イベント火災 芸術は安全に優先しない

 芸術作品をめぐる事故では平成26年4月、青森公立大の施設に展示した作品内でアーティストの男性が死亡した。一酸化炭素中毒とみられる。25年5月には、香川県小豆島の国際芸術祭で、ボランティアの男性が展示準備中に海中でロープが手足に絡まり、病院に搬送された。アートそのものが起こした事故と断定はできないが、安全性の軽視も否定はできない。

 男児が亡くなった神宮外苑のイベント会場では、事故後に新たな入場者は止めたが、イベントそのものは続行された。「地方から来ている人もいたので、作品を見てもらえたらと思った」のが、その理由だという。「混乱を招くので」と、火災のアナウンスも行われなかった。事態の重大性を認識していたとは理解し難い。

 芸術に先鋭や独創性が不可欠としても、安全性を無視しては存在し得ない。建築物や公園の遊具と違い、法の網を抜け落ちた存在でもあるが、まずアートの担い手が安全第一を肝に銘ずべきだ。

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